いつも言ノ葉ラジオを応援していただき、ありがとうございます! GW企画「きっとあなたの1400字」の紹介の準備ができましたのでご報告いたします。 ・ラジオのメイン企画「きっとあなたの140字」の特別版としてGWに合わせて開催しました。合計で10作品の応募がありました!ありがとうございました。
①言ノ葉堂に専用コーナーを設け、読める本として設置しました! 頂いたSSは表紙に使用しております。 全文は言ノ葉堂でのみ見ることができますので、ぜひ遊びに来てください。 Quest対応ワールドです。Launchはこちら。
②言ノ葉新聞に掲載しました。 冒頭部のみの紹介となりますが、ぜひご覧ください。
③PR動画を作成しました。 作品の一部を切り取り、いただいたSSとともに紹介しております。 BGMはラジオやワールドのBGMでもお世話になっているすらら様の「綺麗な青空」をお 借りしました。(Boothページ)
追記:内容に一部誤りがあったため、新聞の再更新および動画の再アップロードを行いました。失礼いたしました。
じむのさん、運営・編集お疲れ様でした。執筆者の皆様もお疲れ様です。
拙文ながら、皆様の作品に感想など書かせていただきました。ご笑覧いただければ幸いです。
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ぐう先様「いつだって青い海」
読ませていただきましたーッ! 設定が面白い!
現代もの・VRCものメインで書かれる方が多い中、この素敵な世界観を構築して持ってきたのはホント個性だと思います。
海に住む新人類、そんな中で変わらず紡がれる男女のあり方。
1400字の中にしっかりとした「世界」があり、読んでいてとても充足感のある作品でした!
この世界での居住や食料、生活のさまをもっと見てみたい……! 執筆お疲れ様でした!
小鶴こづる様「なにもないよる」
読ませていただきましたッ! じむの朔さま曰く「今しか書けないし、今しか読めない小説」とのことですが、正にその通りだと思います。
抒情的な文章で綴られる、小さな夜散歩。マスクをつけない外出の解放感が良い……!
素敵な言葉の並びの中でぽっかりと浮かぶ「ジョバンニのポケット」というフレーズが、すごく良いアクセントになっていたと思います。
「どこにも行くあてはないけれど、ただマスクを付けずに歩くことが楽しい」というしみじみした喜びが伝わってきて……いいなあ!
今を生きる私たちの心に寄り添った良い小説だったと思います! 執筆お疲れ様でした!
夢見月 泉様「君の瞳に恋をした」
読ませていただきました!!先日はフラれ月さん呼ばわりしてすみません!
今から感想を書くのだけれど、ちょっと作者様の人物像に感想が引っ張られてしまっている気がしてならない……!
まあなんというか、ご自分の人生経験がすごく作品に反映されているなあと……!
対立が激しくなり突然がらんと人がいなくなる妙なリアルさ、サービス終了の唐突な喪失感、
そして傍にいてくれるだけの無言勢と過ごす時間の心地よさ……! ヒロインの描写の可愛さが光るのは、夢見月さんの経験ゆえか!?
1400字でしっかり可愛さを描き出しているだけに、なんとも切ない読後感を感じさせてくれる一作でした。執筆お疲れ様でした!
ちかしろ様「過去への乗車料」
読ッませていただきましたわ!1400字でこんなに物語動かせるの素晴らしいですわ!
主人公の期待と恋心、そして喪失。短いながらもしっかりと可愛さ、感情が伝わる確かな描写が光っていました。
そして後半……この野郎……やってくれるじゃねえか……。
字数足りないから、とは感じさせず、様々な解釈の余地を残した上でこう終わらせたな。というのがしっかりと伝わる良き構成です。
そして読み終えたあとに気づく、作中さまざまにちりばめられた伏線、思わず二度読みたくなる技巧派の文章ですね……。執筆お疲れ様でした!
湯沢ライタ様「過去は輝かしいものばかりではない」
読ませていただきまーしたッ!1400字でよくもまあ三世代分書き上げましたね……。ガッツリ書けば三万字はイケたでしょうこれ……。
尊敬する父、そしてそんな父を育て上げた祖父へのリスペクトが文章全体から伝わってきて、とても好感を覚えました。
個人的に、こういう強く、厳しく、そして明るい父はとても好きです。
祖父と父の描き方がとても良かったので、個人的には「僕」のエピソードを過去の話で完結させず、
将来への希望や展望を少し描写すると、作品としてよりまとまりが出るのかなとも思いました。
作品の雰囲気がノンフィクションめいて他とは一線を画する内容で、読んでいてとても楽しかったです。執筆お疲れ様でした!
カエサル様「VRin99」
読ませていただきまッしたー! 爆笑した! サクッと読めて楽しい気分にさせてくれる小説はいい小説だよホント!
話の展開的にはまあベタではあるんだけど、ベタな話って面白く見せるには技量がいると思うんですよね。
1999年にVRChatがあったら……という架空の話かな? と思わせといて更にもう一歩裏をかく二重構造。
うまい具合にミスリード撒きつつ、網膜投影からズララララーッと畳みかけるようにPCスペック開帳していくのは最初見た時手叩いて笑ったわ。
俺たちは一体何年間エヴァの話してんだよ!!!! 執筆お疲れ様でした!
シマユウト様「Past rising again」
読ませていただきましたァ!人との関わりの中で傷ついても、それを良い思い出に出来るメンタリティ。つよい。
表紙のせいもあるのでしょうが、なんとなくVRCで一通りフレンドと遊んだ後、マイルームに戻ってぼんやりチルアウトするような空気を感じました。
眠たい頭でぼんやりと今までの事を思い返しつつも、ラスト近辺で外に出たくなって飛び起きる緩急の付け方も良い。
急に朝焼けが見たくなったのは、外に出て、また新しい人との出会いを見つけたくなったのでしょうか?
随筆的でありながら物語性もある、とても面白いお話でした。執筆お疲れ様でした!
スーア先生様「変遷」
読ませていぃただきましたッ!この達観した語り口調は、老人のものでしょうか。あるいは寝る間もなく働き続けた社会人?
これから訪れる長い旅立ちを予感しているような様子でありながら、極めて理知的、哲学的な一人称の文体がすごく不思議で印象的です。
少々1400字では物足りないきらいもありますが、それにしても最後に覗く「窓」の描写とラストの流れにはぞくりとさせられました。
語り手は何を思い、なにに満足して旅立ったのか。まだまだこの主人公の事を知りたくなる良い小説でした。執筆お疲れ様でした!
NE-MO-MO様「Melancholy Blue」
読ませていただきました。……やられた。最後のセリフに心臓を撃ち抜かれた。
最初「?」だった最序盤の描写が、ラストのアレを経て読み返すとめちゃくちゃ切なく浮かび上がりますねこれ……。
個人的にVRChatという特異な場を小説世界でどう表現するかというのはめちゃくちゃ興味のあるテーマで、
だからこそ、本作の「VRChatを経つつ、リアルとリンクする関係性」には「そうだよこれこれ!こういうの読みたかったんだよ!」と叫びました。
世界一切ない相互ブロック、ありがとうございました……。もっとこういうのちょうだい……。執筆お疲れ様でした……!
くれはるり様「綺想」
読ーませていッただきました!やや抽象的な話だったので独自解釈含みます!間違えてたらごめん!
一作品のうちに「過去」と「未来」が描かれているのでしょうか。とすれば切り替わるポイントは中盤のセリフのところか。
学校という箱に詰め込まれることで生じる孤独感とただぼんやりとした不安に悩まされる過去。未来でもメランコリックは相変わらず、
自分がどこに行けばいいのか分からないゴスロリちゃんの言いえぬモラトリアムを感じました。
人生を楽しむには致命的に何かが足りなくって、でもその何かがずっと見つからず傷口だけがじくじく痛み続けているような感じ?
「じゃあ、がんばらなきゃね」の言いえぬ不快感がとても心地よかったです。執筆お疲れ様でした!
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改めて、皆さまお疲れ様でした!